2024年11月10日日曜日

子どもの読書と教育を考える会 閉会のごあいさつ

 子読教最後の講演会を2024年10月13日、大勢の参加者のもと、盛会のうちに終えました。アンケートには、閉会を惜しんでくださる声や、これからも勉強していく意欲になったという声をいただきました。今までのご参加、ご支援ありがとうございました。

 以下、代表・正置友子氏の講演会での最後の文章です。

 これからも、だれかがどこかで子どもの本を広めていっていることに確信をもち、HPの更新を終えます。
 

(子読教・運営委員一同)

 2024年10月13日、最後の子読教の会での最後の文章(下記と同じ)

2024年10月13日、最後の子読教の会での最後の文章

子どもの読書と教育を考える会は、
 

 1987年に鳥越信先生(1929年12月4日―2013年2月14日 83歳)が有志の方々と始められました。鳥越先生のご提唱とご尽力で設立された大阪国際児童文学館は、世界に誇る子どもの本・文化の殿堂でしたが、真の文化を理解しない為政者によって閉館に追い込まれました。しかし多くの方々の支援のおかげもあって、文学館の70余万点は、大阪府立中央図書館に所蔵されており、今も子どもの本の資料として宝物であり、子どもの本の研究者にとっては、貴重な資料の貯蔵庫と言えます。
 

 鳥越先生は、現代の子どもの読書と教育をもっと豊かなものにしたいと願っておられましたが、子読教の活動37年を経ても、良くなったようには思われません。反対に、憂うべき方向に加速度化していっています。子読教の活動は、今回をもって終わりとなりますが、おとなである私たちの「未来に生きる子どもたち」のための役割は終わったわけではありません。



 どうぞ、身近なところで、まわりにいる子どもたちと、絵本や本を一緒に読む場所や時間を作ってください。図書館でも良いし、公民館でもいいし、あなたの家でもいい。
 ユリ-・シュルヴィッツのお父さんが、地図を買ってきて、少年のユリーに与えたように、子どもたちに、今生きている場所(現実)だけではなく、翼を持って飛んでいける広い世界の存在を教えてあげて下さい。また、自分の足で立って、自分の頭で考えて、生きて行ける人に育ててあげて下さい。また、困難なことにぶつかったとき、志を同じくする人たちと手をつなげる人にしてあげて下さい。
 

 

 私自身、鳥越先生が亡くなられた年齢を超えたところです。でも、この世界の中に子どもたちを置いたまま、人生を終えるわけには行かないような気がします。もうしばらく時間が欲しいです。もっと考えて、調べて、研究して、纏めていきたいと願っています。
 

 

 今は、戦時中の絵本の研究に集中しています。絵本に関しては、大阪国際児童文学館の資料が役に立ちます。その時代についての本(戦争、社会、歴史、文化、教育、子ども、ジェンダー等)を勉強中です。
 

 憲法の改正を大声で言っている政治家たちがいるために、改憲が俎の上にあがるのは、時間の問題でしょう。そのために、「戦争中の絵本」についてのしっかりした本を早く書き上げたいと思っています。書き上げたら、読んでください。お願いします。
 

最後に、
 これまで、子読教を牽引してきてくださった運営委員のみなさまに、私からも大きな感謝を捧げたいと思います。これだけの会(ほんのこの間までは、泊まりがけの勉強会でした)をよくぞここまで頑張ってしてくださったと思います。
 本当にありがとうございました。
 

                         正置友子

2024年9月4日水曜日

ロシアのおとぎ話 ~子どもにささげる平和への祈り~(10月12日)

主催 カスチョールの会
 

ロシアのおとぎ話
~子どもにささげる平和への祈り~
レクチャー&コンサート

日時 2024年10月12日(土)13:30時より
会場 ウィングス京都イベントホール(京都市男女共同参画センター内)

ホームページはこちら


第1部
 アルトゥール・ルリエー作曲 「子ども部屋のピアノ」
 セルゲイ・プロコフィエフ作曲 「ピーターと狼」
第2部
 林光作曲 オペラ「森は生きている」

解説 田中泰子(ロシア文学研究家・翻訳家)
   田中友子(絵本研究家・翻訳家)
ピアノ 川崎智子さん(洗足学園音楽大学ピアノ科講師)
うた・ナレーション 京都芸術大学舞台芸術学科の学生の皆さん
チケット 1800円(全席自由)
お申込は カスチョールの会SHOP から(リンク)


2024年6月16日日曜日

子どもの読書と教育を考える会 10月講演会

 

 この案内のダウンロードはこちら(外部サイト PDF)

 

生きるための絵本
―命生まれるときから命尽きるときまでの絵本127冊-
 

講師 正置 友子氏 (絵本学研究所主宰)
 

 1987年に、「子どもの読書と教育を考える会」を有志の方々と始められたのは鳥越信先生(1929-2013)でした。先生のあとを継ぐ形で(研究でも業績でも間に合いませんが)、子読教に関わらせていただきました。歴史ある子読教も、今回で幕を閉じることになりました。「子どもの読書と教育」の問題は、1980年代よりも今のほうが、ずっと深刻になっています。スマホの普及とAIの影響が、人間の空洞化と人間関係の空洞化を増大させていると言えます。今回は、昨秋に出版した『生きるための絵本』をもとにして、絵本の可能性を考え、未来への希望を語れればと思っています。私も今年、84歳。お会いできる間にお伝えしたいと願っています。

(正置友子)


日時 2024年10月13日(日)13:30~16:30
会場 サンスクエア堺第一会議室

資料代 1000円  

参加申し込み受付開始 7月1日(月)から   先着80名まで

正置友子氏著『生きるための絵本』(風間書房)定価3800円(税別)を購入ご希望の方へ
参加申し込みと合わせてご連絡いただければ当日に代金と引き換えでお渡しできます。著者割引でのご購入になります。

予約は下記申し込み先参照。電話・FAX・メールで ①~④を連絡ください。
  ① 郵便番号  ② 住所  ③ 氏名 ④ 電話番号 

○申し込み・問い合わせ先
   TEL・FAX 072-291-2831(中嶋)
   kodokukyo1987(アットマーク)ares.eonet.ne.jp(岸)

 

 


2024年3月7日木曜日

新刊書研究会 2023年子どもの本(5月26日)

 

新刊書研究会 2023年子どもの本

      この案内のダウンロードはこちら(PDF)

講師 土居 安子さん
(大阪国際児童文学振興財団総括専門員)
 

○ 日時 2024年5月26日(日)
     12:00~ 本の閲覧
     13:00~16:00 講演
○会場 堺市立南図書館 堺市南区茶山台1丁7-1
        (072)294-0123
○資料代 1000円
○申し込み・問い合わせ先
  TEL・FAX 072-291-2831(中嶋)
  kodokukyo1987(アットマーク)ares.eonet.ne.jp (岸)

 昨年出版された児童書を通して子どもの本の世界の一端に触れてみませんか。
 講師の土居安子さんから、いろいろな観点で選ばれた昨年の新刊書についてのお話をじっくりとお聞きしましょう。
 12時から45分間程度、実際に本を見ていただけます。講演後は一部借りて帰ることができる本があります。(ただし借りることができるのは堺市立図書館の利用カードをお持ちの方に限ります。)
 参加申し込み受付は先着60名様になります。申し込み後のキャンセルは必ずご連絡ください。

予約は下記申し込み先参照。電話・FAX・メールで ①~④を連絡ください。
  ① 郵便番号  ② 住所  ③ 氏名 ④ 電話番号 

○申し込み・問い合わせ先
   TEL・FAX 072-291-2831(中嶋)
   kodokukyo1987(アットマーク)ares.eonet.ne.jp(岸)

子読教の「新刊書研究会」は今回をもちまして終了させていただきます。土居さんには長きにわたり講師を務めていただき心より感謝申し上げます。みなさんには今までのご参加ありがとうございました。